Column頭皮を守るための花粉の季節の過ごし方

最終更新日:2024年03月03日
公開日:2024年3月3日

花粉症の方にとっては憂鬱な季節が今年もやってきました。

目のかゆみ、鼻のむずむずといった顕著な症状以外にも、なんとなく頭が痛い、身体がだるいといったような不調を感じる方も多いかと思います。

実は花粉症の発症と薄毛・抜け毛は無関係ではありません。

花粉症と頭皮の健康の因果関係、そして毛髪に与える影響や、頭皮を守るための花粉の季節の正しい過ごし方についてお話します。

花粉の季節っていつ？

花粉の季節は「春」というイメージが強いのですが、実際、花粉が飛散する時期はいつなのでしょうか。

例年、スギ花粉は１月下旬から飛び始め、ピークは２月半ばから４月までにかけてと言われています。ですが、 その後も６月中旬まで飛び続け、 その後飛散量は減るものの秋から冬にかけても少量飛散するために長い間症状に苦しむ方もいらっしゃいます。

ヒノキは３月中旬から５月中旬までと飛散期間が短く、特に４月に集中的に飛散すると言われています。

毛乳頭でおこる花粉のアレルギー反応

花粉症とは、身体が花粉に対してアレルギー反応を起こした症状です。身体が花粉を異物だと判断し、それを排除しようとする反応が「くしゃみ・咳・鼻水・涙が止まらない」といった症状として表れます。

また、アレルギー反応は身体のあちらこちらに炎症も引き起こします。この炎症反応が頭皮の毛根にある毛乳頭で起き、毛乳頭の細胞がダメージを受け続けることになると、髪の毛が健康に育たずに抜け落ちるという症状を引き起こすのです。

さらに花粉による皮膚の炎症は頭皮に強い痒みを引き起こすため、かきむしりによる頭皮環境の悪化も懸念されます。

このように花粉による頭皮のアレルギー反応は薄毛や抜け毛を誘発するリスクを高めることになるのです。

花粉症は頭皮にむくみを引き起こす

花粉症は顔や足に「むくみ」を引き起こすと言われています。花粉症の主な症状の１つである鼻水や涙は、体内に停滞した余分な水分を体外に排出しようとするため起こる症状です。

この花粉症によるむくみは頭皮にも起こり、頭皮の血流をも停滞させます。

頭皮の血流が停滞すれば、毛髪を作り出す毛母細胞に十分な酸素や栄養が行き届かなくなり、健康な毛髪の育成を阻害し、抜け毛や薄毛のリスクを高めることになります。

頭皮を守るための花粉対策

頭皮の健康を守るための花粉対策も原則は一般に推奨されている花粉対策と同じで、基本は花粉の身体への侵入を防ぐことです。

スギ花粉は天気が良く、湿度が低い日に多量に飛散します。また風が強い日はかなり遠くまで飛散します。このような日は特に注意が必要です。天気予報などで花粉の飛散情報を参考にして対策しましょう。

室内では・・・

・花粉の飛散量が多い季節は窓の開閉を控える。
・花粉の除去機能のある空気清浄機を使用する。
・洗濯物は外に干さずに部屋干し、もしくは乾燥機を使用する。


外出時は・・・

・マスクやメガネで粘膜からの花粉の侵入を防ぐ。（コンタクトはレンズに花粉が付着します。）
・帽子をかぶり頭皮を花粉から守る。
・帰宅後は早めに洗髪を済ませ、髪に付着した花粉を落とす。


すでに症状がある方は、花粉が飛散する２週間くらい前から計画的にアレルギー反応を抑えるための薬を服用すると症状が軽く済みます。

花粉症の薬とAGA治療薬の併用は原則問題ありませんが、薬の併用に関しては必ず専門医に相談しましょう。

当院では患者様の頭皮の状態（硬さ、毛穴の汚れ度合い、乾燥や炎症の有無など）を詳細にチェックし正しい毛髪診断を行い、症状にあった治療計画及び予防計画をご提案いたします。



初回診察・カウンセリングは無料で行っておりますので、薄毛治療に関する不安やお悩みなどお気軽にご相談ください。

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記事監修：神戸中央クリニック