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暗い色の服を着るとフケが肩に溜まっていることがある…
頭皮が痒くて我慢できない…
フケがいつも目立って他人の視線が気になる…
このような頭皮のトラブルに悩んでいる方は意外と多くいらっしゃいます。
しかし、悩んではいるものの、病気ではないからと自己判断で放置している方も少なくありません。
頭皮トラブルは脱毛を進行させる原因になったり、重大な病気のサインだったりしますので、早めの対策や治療が重要です。
今回は、頭皮にフケや痒みが出てしまう原因、そして対策方法について解説します。
頭皮にフケが出てしまう原因は1つではありません。フケだと思っているものがそうではないこともあるので、症状をしっかりと見極めることが重要です。
カサカサした白くて粉のようなフケの場合は、乾燥性湿疹によるフケの可能性があります。頭皮の皮膚の一部が乾燥し、その角質がフケとなって剥がれ落ちたものです。もともと乾燥肌の人、アトピー性皮膚炎の人などが発症しやすい症状です。乾燥は、頭皮の痒みの原因にもなります。乾燥した頭皮は刺激に弱く、肌が敏感になり痒みが発生するのです。
ベタベタした脂っぽいフケ、またフケの色が黄色や銀白色の場合は、脂漏性皮膚炎によるフケが考えられます。頭皮に余分な皮脂が分泌されている場合に出るフケで、皮膚が赤くなって炎症を起こすと痒みを感じるケースもあります。脂漏性皮膚炎の原因は明確にはわかっていませんが、遺伝的要因、環境的要因、精神的ストレスなどが関与した多因子疾患と考えられています。 近年は、皮膚に常在しているマラセチアというカビ(真菌)の一種が発症に関与していることが判りました。
頭皮だけではなく、全身にカサカサとしたカサブタができているような場合は乾癬(かんせん)という病気を疑いましょう。この症状が頭皮に現れるとカサブタがフケのように見えます。 また水虫として有名な白癬菌(はくせんきん)が頭皮感染した場合もフケのように見えてしまい、気付かずに放置すると、脱毛の原因になることもあります。どちらも痒みを伴う皮膚病です。治療が必要なので、すみやかに医療機関を受診しましょう。
ヘアケア商品を替えたタイミングが、フケや痒みが出るようになった時期と重なるようであれば使用を止めることが重要です。低刺激のヘアケア製品に切り替えるか、しばらくはぬるま湯だけの洗髪をおすすめします。また、しっかり汚れを落としたいという気持ちから洗浄力の高いシャンプーを選ぶ方がいますが、必要な脂分まで落とし乾燥を促進させてしまうケースが多々見られます。ヘアケア商品はご自身の頭皮の状態をよく見てチョイスしましょう。
薬用のフケを増殖させる菌の繁殖を抑えるシャンプーを試してみましょう。イオウ・二酸化セレン・ジンクピリチオン・ピロクトンオラミン・ミコナゾール硝酸塩などが配合されている薬用シャンプーがおすすめです。
シャンプーの際に頭皮を爪で傷つけていませんか?しっかりと泡立てたシャンプーで、やさしく指の腹で洗うように心がけましょう。シャンプーやリンスはしっかり洗い流せていますか?洗い残しはフケや痒みの原因となりますので十分なすすぎが必要です。
色々な対策を行っても、フケや痒みが改善されない場合は医療機関へ相談しましょう。特にフケや痒みだけでなく、頭皮に炎症が起きている場合は、すみやかに受診しましょう。また乾癬や白癬菌の疑いがある場合も医療機関での治療が必要です。
いかがでしたか。頭皮にフケや痒みが出てしまう原因は一つではありません。症状をしっかりと見極め、放置せずに適切な対策を行いましょう。
頭皮のトラブルや薄毛治療に関する不安やお悩みなどは当院へお気軽にご相談ください。初回診察・カウンセリングは無料で行っております。
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記事監修:神戸中央クリニック
より満足のいく発毛を実感してほしい…という想いから生まれた 神戸中央クリニックの「自分の髪を生やして育てる発毛再生治療!」ハーグ改良コースは、発毛と育毛を同時に行います。
院長馬場 幹治