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セクシーな胸毛…
豊かな髭…
そして頭髪は薄毛…
という外国人男性が多くいらっしゃいます。
言われてみれば…
日本人でも毛深いのに頭部の毛は薄いという人は少なくない印象です。
そんな理由からか、世の中には「胸毛があるような毛深い男性は禿げやすい」というような通説が存在します。
果たしてこの説は本当なのでしょうか?
実は、体毛の濃さと薄毛になるリスクは多少なりとも因果関係にあります。
しかし、
毛深い方=必ず禿げる
というわけではないので、過剰に恐れることはありません。
今回は、男性の体毛の濃さと薄毛の関係について解説します。
どの程度の体毛がある人が「毛深い」ということになるのでしょうか?
明確な判断基準はないために、個人の主観に左右されますが、一般的に「体毛が濃い」と言われる人の特徴としては、以下のような共通点があります。
・胸毛がしっかりと生えている
・体毛が太く、密度が高い
・腕や足が体毛により黒っぽく見える
・朝にひげを剃っても夕方には伸びている
・ひげを深く剃っても青く残る
「毛深い」という個人の特徴は、遺伝子に最初から組み込まれた体質です。
毛穴から毛が生える本数が多く・毛も太く・密度があり・長さもあるという人がいわゆる毛深い体質の人ということになります。
さて、本題です。
この毛深い遺伝子に深く影響を及ぼすのが、男性ホルモンの一種である「テストステロン」だと言われています。
「テストステロン」は男性らしい身体を形成するために欠かせない作用を持つホルモン物質で、男性らしい体毛やヒゲが生えるのも「テストステロン」が作用しているためです。
すわなち、この「テストステロン」の分泌量が多い人ほど体毛が濃い傾向にあります。
男性らしい身体を形成する男性ホルモン「テストステロン」ですが、一方で薄毛の原因物質である「ジヒドロテストステロン」を生成する原料でもあります。
男性ホルモンである「テストステロン」は、「5αリダクターゼ(Ⅱ型)」という代謝酵素と結びつくと「ジヒドロテストステロン」に変化します。
さらに、生成された「ジヒドロテストステロン」は、「アンドロゲン受容体」(男性ホルモンと結合し、遺伝子の発言調節を行う核タンパク質の総称)と結合しやすい性質があり、この結合こそが、健全な毛髪の成長を抑制し、薄毛を促進させる原因となるのです。
加えて、この「ジヒドロテストステロン」は薄毛を促進する一方で、全身の体毛を増やす作用も併せ持っています。
男性ホルモン「テストステロン」は毛深い遺伝子に深く影響を及ぼす一方で、薄毛を促進する「ジヒドロテストステロン」の生成を促す原料でもあること、そして「ジヒドロテストステロン」の生成量が多いと、体毛はより増加して毛深くなるが、頭皮での薄毛は進行しやすくなること。
このメカニズムが
「胸毛があるような毛深い男性は禿げやすい」
と言われる医学的根拠と言えるでしょう。
ただし冒頭に申し上げました通り、「胸毛がある人が必ず禿げる」というわけではありません。
薄毛を発症する原因は1つだけではなく、遺伝的要素や普段の生活習慣、ストレスなど、様々な要因が複雑に絡みあっているのです。
それでは毛深い人が行うべき薄毛対策や予防はどのような方法かというと、特別なことがあるわけではありません。毛深くない人も行なっている、一般的な薄毛対策を同じように実践することが大切です。
まずは、生活習慣を見直しましょう。バランスのよい食事、適度な運動、質の良い睡眠を心がけることで、健康な毛髪が育つ頭皮環境が整います。
また正しいヘアケアや、ストレスを上手に発散させ溜めこまないようにすることも、薄毛や抜け毛予防には重要です。
当院は専門医のいる実績のあるAGA治療クリニックです!ぜひお気軽にご相談ください。
まずは無料カウンセリングのご予約をお待ちしております。
記事監修:神戸中央クリニック
より満足のいく発毛を実感してほしい…という想いから生まれた 神戸中央クリニックの「自分の髪を生やして育てる発毛再生治療!」ハーグ改良コースは、発毛と育毛を同時に行います。
院長馬場 幹治